オープンデッキのヘッド センダスト編
昭和10年代東北大学の金属材料研究所で鉄・シリコン・アルミニュウム
の3元素を使ったダスト・コアー材が発明された。
これが「センダスト」材です。
特徴
硬さ・磁気特性のすばらしさ等 ヘッド用としては理想的な材料として開発されたが
粉末を固めて使うコアー材のため、これをヘッドに使用する方法が考案されたのが
日本ビクターから発売された。(加工が難しいため商品にするのに時間がかかったとの談)
ビクターのSAヘッド センダストヘッドです。
積層パーマロイ+先端部分にセンダストのチップを組合せたヘッドがビクターのSAヘッドです。
SAヘッドはパーマロイ+センダストと2種類の長所を生かして組合せて作るため
複合コアー形ヘッドと分類されます。
追加!!!
ビクター
TD-5000SA (センアロイ)=センダスト合金(SAヘッド)
後に
TD-4000SA XカットSAヘッド 従来のSAヘッドの改良型で
センダスト合金チップを特殊形状、Xカット構造に加工している点に特徴
(耐磨耗性改善・低域周波数特性の改善)
あと 有名なデッキでは
DENON DH-710F です。
センダストヘッド 使用デッキの代表 として広く知られています。
ヘッドの写真はDH-710Fのヘッドブロックです。
2Tr用再生・2Tr用録音ヘッドは センダストです。 ほぼ新品!!
4Tr再生ヘッドは、フェライトです。一番右側
追加!!
センダストヘッド使用で忘れてはいけないデッキが有りました!!
テク二クス RS-1800U です!!
これは、76cm/s・38cm/s・19cm/sと3スピード特に76cm/sを意識して
電磁特性と耐磨耗性の両面から採用されたのでは??
YAMAHA
Tri-Pヘッド (センダストヘッド)
高真空遠心鋳造法によって巣の発生の無い一方向性結晶のピュアセンダスト・コア
材に成型しヘッドを作るのに成功し実用化にされた。
主にカセットデッキに使用!!(TC-1000)
SONY
ソニーもセンダストヘッドを開発!!
ソニーは、F&F フェライトヘッドを開発しソニーのオープンデッキは
殆どが、F&Fヘッドを採用している。
そのF&Fヘッドにセンダストの良さをプラス!!
S&Fを開発 センダストチップをヘッドの表面だけ、しかもなるべく薄く使用して
その他の磁気回路は全て高域特性の良いフェライトで構成。
センダスト・フェライト・フェライトの特殊3段構造
そして、センダストのラミネートを避けソリッド状で使用し、直進性の良いシャープな
エッジを形成。高硬度石英皮膜を特殊蒸着するギャップ形成法も合わせて開発。
よって・・(ダイナミックレンジが3dbアップ・高域までフラットに延びた周波数特性
耐磨耗性のアップ!!
カセットデッキに採用 TC-K80
RS-1800Uの写真UPしました!!